夏の日差しに負けないくらいの熱気が連日劇場に渦巻いていて、
とても有り難く感じております。
この作品に対する僕らの想い、手塚先生の願い、
色んな気持ちとメッセージがお客様の心とも共鳴している、
そんな手応えがあります。
劇場全体が、祈りに包まれている感じですね。
だから、勇気を頂けます。
少なくともこの1ヶ月、何千人かの方々と同じ瞬間を過ごした。
その時同じ思いになれた。
共感が、未来をつくってゆく。
そう確信できました。
それだけの熱量でした。
だから、心より、ありがとうございます。
この数ヶ月、現実がこの作品にどんどん近付いてくるのが、悔しかった。
演じながら、言い様のない憤りも感じてた。
だけど、手塚先生が描かれたこの傑作は、
ご来場いただいたお客様の心に染み込んで、
また傑作としての威力を発揮した。
良かった。
作品が、生きた。
皆さんにも喜んでいただけてる。
役者として、幸せです。
そして、間もなく東京公演は終わってしまいますが、
峠草平として生きる日々は、本当に刺激的で、充実した毎日です。
語り部として、また劇中の人物として、
硬軟織り交ぜての表現の連続は、シビれます。
表現者として、こんなに幸せなことはありません。
手塚作品特有の、時にユーモラスな動きも、
峠として生きるならとことん追求してみようじゃないかと思い、
またそれも皆さんにも喜んでいただけた。
溢れんばかりの峠のバイタリティの、
これも手塚先生がこの作品に込められた
"生命の尊厳"の一部だと思いますのでね。
皆さんと共有できて、また嬉しかったです。
東京はあと僅か。そして大阪へ。
襟をただし、気合い込めて、これからのステージに臨みます。
油断したときに、、、嫌な予感は襲ってきますからね!!