2015年8月1日土曜日

曽世海司です


夏の日差しに負けないくらいの熱気が連日劇場に渦巻いていて、
とても有り難く感じております。

この作品に対する僕らの想い、手塚先生の願い、
色んな気持ちとメッセージがお客様の心とも共鳴している、
そんな手応えがあります。
劇場全体が、祈りに包まれている感じですね。

だから、勇気を頂けます。
少なくともこの1ヶ月、何千人かの方々と同じ瞬間を過ごした。
その時同じ思いになれた。

共感が、未来をつくってゆく。
そう確信できました。
それだけの熱量でした。
だから、心より、ありがとうございます。

この数ヶ月、現実がこの作品にどんどん近付いてくるのが、悔しかった。
演じながら、言い様のない憤りも感じてた。

だけど、手塚先生が描かれたこの傑作は、
ご来場いただいたお客様の心に染み込んで、
また傑作としての威力を発揮した。

良かった。
作品が、生きた。
皆さんにも喜んでいただけてる。

役者として、幸せです。

そして、間もなく東京公演は終わってしまいますが、
峠草平として生きる日々は、本当に刺激的で、充実した毎日です。

語り部として、また劇中の人物として、
硬軟織り交ぜての表現の連続は、シビれます。
表現者として、こんなに幸せなことはありません。

手塚作品特有の、時にユーモラスな動きも、
峠として生きるならとことん追求してみようじゃないかと思い、
またそれも皆さんにも喜んでいただけた。
溢れんばかりの峠のバイタリティの、
これも手塚先生がこの作品に込められた
"生命の尊厳"の一部だと思いますのでね。
皆さんと共有できて、また嬉しかったです。

東京はあと僅か。そして大阪へ。

襟をただし、気合い込めて、これからのステージに臨みます。
油断したときに、、、嫌な予感は襲ってきますからね!!