2015年7月31日金曜日

特別篇 幕


連日沢山の御来場本当にありがとうございました。
昨日を持ちまして、特別編、幕を降ろすことができました!
心から感謝しております。
思えば学校公演から始まった特別編。生徒さんだけではなく、
なによりスタジオライフを応援してくれているお客様の前で!
そして、紀ノ国屋ホールできたこととても幸せな時間でした。
僕は、カウフマンのレゾンデートルとは?
自分の存在は何なのか?
自分のアイデンティティは何なのか?を追い求めていきました。
何ゆえ彼がああいう選択をしていかなければならなかったのかを
体現できるように取り組みました。
そして、彼に寄り添えたのではないかと思ってます。

すごくさみしいですが、特別編はもう終わってしまいましたが、
峠の最後のメッセージにもあるように、「この物語を子孫達におくる」
この言葉を胸に手塚治虫先生が伝えたかった思い、
そして劇団の思いを学生達に伝えていけたらなと思っております!

そしていつか、また皆様の前でカウフマンを演じることができたら、
すごくすごく嬉しいです。

最後にお客様、スタッフ、この座組、
すべての関わってくれた人達に感謝しております。本当にありがとうございました!

そして、今日からの日本編、ドイツ編、大阪と心こめてのぞみたいと思います!

仲原裕之

2015年7月30日木曜日

子孫たちに…

峠草平。
なぜ、今このタイミングでこの役をやることになったのか、
ふと考えたことがあります…

僕の中でこの役を演じるために必要なものが生まれたのは、
間違いなく2011年3月11日、あの大きな事故です。
父が生まれ育ち、愛した町。
天災、そして何より人災によって理不尽に奪われてしまった僕のルーツ、
僕も愛した田舎町。

あの日からずっと僕の中に積み重ねられてきた様々な思いが、
戦争という人災によって、人と人との縁を、愛する街を、
愛する人を奪われた草平とリンクしています。

たったの4年で、大きな力の影響もあり、人々の中でどんどん風化していっているのを
父も僕も肌で感じています。
70年なら尚のこと。


2015年現在、日本の、軍隊・戦争経験者の方々は全人口の10%程度だそうです。
「僕は戦争の語り部になりたい」
と仰った手塚先生。
その手塚先生や先人達の戦争に対する様々な思いを胸に、
非戦争経験者として知識を得て、持てる限りの想像力を使い、
僕たちは舞台の上で追体験してきました。
たったそれだけのことですら、僕にはとても辛かったです。
これを現実として経験された方々がどれだけ辛かったか…


4年前の大事故後、今なお起こり続けている問題と、
増え続ける被害者がいる中で「影響はない」「因果関係は認められない」
「安全性は保てる」と発表してしまう日本。
そして、様々な見たくない現実に目を閉ざしてしまう僕たち大多数の人々。

きっとそれは人間の心理としては当たり前のことなんだと思います
目の前の問題に対して目を閉ざすことはとても容易く、都合がいい。
それを受け入れ、向き合い続けることはとても辛く大変なことなので。


それでも叡智ある人類として、現在を、未来を本当に考えるのなら…

先日、兄夫婦が観に来てくれました。
お義姉さんのお腹の中には8ヶ月の赤ちゃんが…
お腹に手を当てさせてもらって「こんにちは〜、おじさんですよ〜
なんて言ったらお腹の中から蹴り返してきました。
涙が溢れました。
この子達の未来のために…


本日、特別篇千秋楽。
写真の中の幼児期の自分と、愛する浪江町の海を見ながら…


藤波瞬平



2015年7月28日火曜日

急遽決定!! 千秋楽終演後イベント

東京公演千秋楽
SPECIAL THANKS フォトセッションのお知らせ

長かった『アドルフに告ぐ』公演も最終週に突入致しました。
暑い中、紀伊國屋ホールにたくさんのお客様に駆けつけていただき、
出演者・スタッフ一同心より感謝申し上げます。
 前代表、故河内喜一朗の「戦後70年の年に『アドルフに告ぐ』を再演する!」
という遺志を汲み、劇団員が一丸となり取り組んできたこの公演。
この作品に込められたいろんな想い、メッセージが
ご覧頂いた皆様に伝わる舞台となっていたならば幸いです。

東京公演も残すところ5日。
ここまで頑張れたのは客席のお客さまはもちろん、
応援してくださるたくさんの皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
ささやかではありますが、感謝の気持ちを込めて、
各チームの千秋楽舞台挨拶後にフォトセッションを行います。
千秋楽の感動を皆さまと共有したいと思っております。
その思い出をぜひ画像に残して下さい。

残り6公演も応援よろしくお願い致します!
皆様のご来場を心よりお待ちしております!!

※フォトセッション対象公演
7/30(木)18:30S
7/31(金)18:30MJ
8/1(土)13:30MG/18:30YJ
8/2(日)13:30YG

<お願い>
本編上演中の撮影・録音・録画は禁止です。
撮影は、出演者からの撮影可能のご案内アナウンス後となります。
お席を移動したり立ち上がっての撮影は他のお客様のご迷惑となりますのでご遠慮下さい。
楽しいイベントで幕を閉じたいと思いますので、皆様のご理解とご協力をお願い致します。

スタジオライフ

若林健吾です

こんにちはJr11の若林健吾です。
アドルフに告ぐも残すところ数回となりました。
僕は今回10役ほどやらせてもらってるのですが、
とにかく衣装の早替えがすごくあります。
そして、今回はみんなの衣装の点数も多くて、
毎日先輩後輩問わずみんなに衣装のメンテナンスや洗濯を手伝ってもらってます。
みんな、何も言わず知らない間に協力してくれているので本当に助かってます!
また、今回は衣装部に江口くんが入ってくれて凄く仕事をしてくれているので、
のんびりタイプの久保と僕とテキパキタイプの江口くんで
凄くいいバランスだと思います。笑

さぁ東京はラストスパートですがまだ大阪公演もあるので
このアドルフに告ぐ、去年の高校演劇からの集大成だと思って、
ラストスパートも引き締めていきます!
是非よろしくお願いします!

写真は一瞬だけ出てくる金髪の若林と金髪が似合う澤井です。
この二人はちょいちょい一緒に出て来ます笑

2015年7月25日土曜日

こんにちは!Jr.11の鈴木翔音です!


「アドルフに告ぐ」いよいよ後半戦になって参りましたが、
沢山のお客様のご来場本当にありがとうございます!

もう足を運んで頂いたお客様はお気付きかと思いますが、
我々は七変化です(笑)時には七変化ではすまない事もあります!

1つ1つの役のアイデンティティーはもちろんですが、
自分が今何者であるかを、そして次は何者になるかを(笑)
しっかりと意識して千秋楽まで走り抜けたいと思います!
隅々まで見所いっぱいの公演になっておりますので、
ぜひ劇場まで観に来て頂けたらと思います!

前回はワルサーP38をのせたので、今回はAK47 カラシニコフをのせます!
由季江戦う!笑




2015年7月24日金曜日

終演後トークショーのお知らせ[第3弾]

 お待たせしました! 

最終トークショーのメニューです。 

7/29(水)YG1330 
「スタジオライフ杯★面白いマンガはどれだ!? マンガ・ビブリオバトル!! 

出演者:全員 (この中から何名かがバトラーとして抜擢されます)

司会:宇佐見輝、若林健吾


どうぞこちらもお楽しみに!!



イベント実行委員会


2015年7月23日木曜日

いざ後半戦!

こんにちは。Jr.11の澤井俊輝です。
早いものでアドルフに告ぐも後半戦に突入しました。
劇場入りしてから怒涛の場当たりゲネプロを経て
気付いたら半分終わってしまった感覚です。

今回は3篇あるだけに、毎公演チェックに余念がありません。
小道具を定位置にセットし、衣装を出る順番に並べ替える。
これをしておかないと本当に混乱するので欠かせません。
幕が開けば、篇毎のきっかけやセリフの違いに注意しながら駆け抜ける。
そんな我が闘争。
千秋楽まで一つ一つ大切に戦います。

2015年7月22日水曜日

いいブレイクになれ。

こんにちは。
Jr.11の宇佐見輝です。
『アドルフに告ぐ』、東京公演が中日を迎えようとしています。
週に一回の休演日。出演者の方々も一息ついて、
いいブレイクになったのではないでしょうか。
ぼくは、部屋の片付けなど、
最近忙しくてできなかったことをこなしつつ、ブレイク!

熱中症になってしまいそうな気温。
夏はまだまだこれからなんですね。
最後まで体調を崩すことなく、乗り切りたいと思います!
暑さと疲労との戦い。。
後半戦もよろしくお願いします!

衣装の直し作業中の若林健吾くん。









救済レシピ大賞

先日の終演後イベント、レストラン・ズッペ救済レシピに見事選ばれた大村浩司さんのレシピをご紹介致します。


「中華風クラゲともやしの和え物」

簡単過ぎてお恥ずかしいですが…(大村談)

中華風味付けクラゲ  100〜120g
胡瓜 1本スライス(塩もみして余分な水分を抜く)
もやし 1パック(袋に穴を開けてレンジでチン。水気を切って、冷ます。)
ちくわ2本  スライス
あとは、、マヨネーズで全てを和えるだけです。

お酒のお供に良さそうですね。
今夜の一品にぜひお試しください。




イベント実行委員会

2015年7月20日月曜日

わが闘争


最近、公開された紋付袴姿のヒトラー!
1936年、防共協定の際に撮影された本物の写真です。

ちょび髭のせいか意外と日本人的な・・・

一体誰が着付けをしたんだろう?
エバの着物姿は無いのかな?
いろいろと想像してしまいます。


私はというと、
出番前にはワグナーのニーベルングの指環を聴きまくっております
ヒトラー本人は口笛で全曲吹けたそうです。
楽までには、ワルキューレだけでも暗譜するぞ〜!

甲斐政彦


2015年7月19日日曜日

小城先生の闘争

マチソワ二日目!
朝踊ってアップしてパックしてマチネ公演終わって
只今アイマスクして休憩中。
今日は河内さんよりお弁当の差し入れが!
おぉ、ありがとうございます!
さすが男性ばかりの劇団。
やっぱ食べないとパワーでません。

残りの闘いも長い。

みなさま、お弁当の差し入れお待ちしております☆笑

鈴木智久


注)冗談です!
観ていただけるだけで感謝でございます。

2015年7月18日土曜日

終演後トークショーについてのお知らせ[第2弾]

お待たせしました!
明日以降のトークショーメニューです。

■7/19(日)YJ18:30
「レストラン・ズッペを救え! 〜求む!節約と耐乏を旨とした低コストレシピ〜」
出演者:全員

■7/22(水)S13:30「アドルフの夕暮れ時 特別篇」
出演:仲原裕之、緒方和也、藤波瞬平、
久保優二、鈴木翔音、吉野雄作、江口翔平
司会:曽世海司

■7/25(土)MG18:30「アドルフをつくるということ」
ゲスト:関戸博一(Studio Life)
出演:倉田淳、藤原啓児、甲斐政彦、曽世海司、松本慎也


7/29の内容については第3弾をお待ち下さい。

皆様のご来場をお待ちしております。



イベント実行委員会

想い

牧島です。全チームが無事初日の幕を開け、
ホッとしたのも束の間、一周回ってまた初日か⁈
と思えるような新鮮な公演が日々続いています。

アドルフに告ぐの世界。

初演の際は自分のやることに必死で
まだそこまで感じられていなかったことなのですが、

実は、本当にみんなが一つになれる作品です。

この作品に込められた想い。

どの役を与えられた役者も、皆一様にその想いを抱いて舞台に立っています。

そして、役によって役割はそれぞれですが、
このアドルフに告ぐに登場する人物は、全員が信念を持って、
茶化さずに、その時代を必死に生きている。

そこには善人も悪人も存在せず、
ただ自分の信じる道を全うしようと足掻いている、人間だけがいる。

時代背景こそ現代と多少隔たりはありますが、
実は人間に普遍的なものを描いてもいるような気がします。

僕の演じる本多も、己の信念の元に生きる人間の一人。

軍人として、父親として、また一人の男として、

ただ必死に、その時代を生きている。

だから僕は、本多という男に胸を張れるよう、
彼の人生をただ必死に、全うしたい。
そう思って日々舞台に臨んでいます。

きっと、どの役で立っている人も同じ気がします。

必死に生きてやる。

そんな想い。

だから僕らは、自然と、何も言葉にしなくても、

一つになっているのです。

だから僕らは当たり前のように、

そのステージ、ステージ毎に、
全ての想いをぶつけています。

そして、それらを全て受け止めてくれるお客様がいる。
そのことの幸せを、日々噛み締めています。

千秋楽まで、みんなで、このアドルフに告ぐの世界を、
全力で生き抜きたいと思います!

牧島進一







2015年7月15日水曜日

終演後トークショーについてのお知らせ[第一弾]

『アドルフに告ぐ』に取り組んだ日々のあんなこと、こんなことについてキャストが熱く語ります。
本編はもちろんですが、アドルフな夜もお楽しみください。。。

■7/16(木)YJ18:30
「アドルフの夜~第一夜」
出演:山本芳樹、奥田努、曽世海司、宇佐見輝、牧島進一、大村浩司
司会:藤原啓児、若林健吾

■7/17(金)YG18:30
「アドルフの夜~第二夜」
出演:甲斐政彦、深山洋貴、倉本徹、船戸慎士、藤原啓児
司会:奥田努、鈴木智久

■7/18(土)MJ18:30
「アドルフの夜~第三夜」
出演:松本慎也、緒方和也、鈴木智久、澤井俊輝、若林健吾
司会:曽世海司、宇佐見輝

以降のトークショーについては、
お知らせ第二弾をお待ち下さい。

皆様のご来場お待ちしております。


トークショー実行委員会

全チーム闘争へ

最後の正念場っっ!!

ホントにね………こんな何パターンもあるの初めてで、気ぃ抜けないっっ!!

裏では"今は何篇?"かの確認の応酬もハンパないっっ(笑)

僕自身でいえば……実は特別篇が一番着替えが楽だったりしますっっ!!

一番着替えてんのが、ドイツ篇!!

日本篇は唯一、これでしか出てこないラムゼイをやってるんですが
(1シーンしか出てこないけど・笑)
この人物、実は……超有名な人物だったりしますっっ!!
舞台では、名前を明かされてないんですけどね(苦笑)
何なら、この人物だけで1本…話、書けますからねっっ!!
ってか、めっちゃ映画にもなってるし………。
因みに、ここも超早替えだったりしますっっ(笑)

でもね、ホント…特別篇はある意味厄介で、
同じシーンなのに、微妙に台詞が違うとこが、随所にあるっっ!!

ハニートラップですよっっ!!


……………………………。

ハニー?

甘いトラップ?


…………とにかく、毎回新鮮な、我が闘争は、まだしばし続きそうだっっ!!

特別篇はヴォルフガングもトラップがあったりしますっっ!!

フフフ………。


まぁ、気づく人…いないと思うけど……(笑)

ではでは、劇場で是非お待ちしてますっっ!!


船戸



2015年7月13日月曜日

試行錯誤の日々


昨日、一昨日と無事に4チームの初日が開き、今日は貴重な休演日。
しっかり休養して、明後日の特別編に備えたいと思います。

さて、僕自身、衣装付け通し稽古から4チームの初日をやる中で、
ハプニングを含め色々な事がありました。
今回は特に、役を単純に演じるだけではなく、
アクションであったり、衣装の早替えであったり、
扱う小道具が多かったりと、とにかく大変です。
劇場入りし、本番を迎え、少しでも早く舞台上、舞台裏での一連の行動を
身体に染み込ませて、気持ちよく役に集中して、楽しめるようにならねば!

稽古での、演出の倉田さんが言ってくれた一言。
『もっと、狂気でいいの』。
最近はゆるキャラ的な役が多かったですが、久しぶりのキレた役。
ブランクもあり、共演者とのバランスもあり、
少し抑え気味で遠慮がちだったのが、この一言で解き放たれました。
もっともっと狂気を突き詰めて、
嫌われ役を全うしたいと思います!

日本〜ドイツ〜そして何故かモンゴル?

大村浩司



2015年7月12日日曜日

赤羽刑事

いやらしいヒネクレ者…赤羽。
機密文書に執着し、峠草平を執拗に追いかけ回し、
とことん追い詰める特別高等警察(いわゆる特高)の刑事。

特別高等警察とは、高等警察の機能を持つ組織である。高等警察とは、「国家組織の根本を危うくする行為を除去するための警察作用」と定義される[5]。いわゆる政治警察思想警察のことである。戦前の日本では、治安警察法出版法新聞紙法などに基づいて、この種の警察作用が行われた。特別高等警察では、このうち特に、社会主義運動、労働運動農民運動などの左翼の政治運動や、右翼国家主義運動などを取り締まった[5]。被疑者の自白を引き出すために暴力を伴う過酷な尋問、拷問を加えた記録が数多く残されるなど、当時から「特高」は畏怖の対象であった。

狂気に満ち、暴力が日常の世界に生きる。理不尽で歪んだ正義を振りかざし、恐怖で疑わしき者を支配し、屈服させる。でも…イマイチ詰めが甘いんだよなぁ。
大村浩司


注)このブログは稽古中に書かれたものです。
諸事情により本日陽の目を見ました。
ぜひ赤羽刑事にご注目下さい。





2015年7月11日土曜日

オガ闘争

どうも、緒方和也です。

明日からスタジオライフ公演『アドルフに告ぐ』開幕します。

僕がスタジオライフに入団して1年目の2007年に
『アドルフに告ぐ』は初演されました。

あれから8年経ち、

戦後70年の今年にこの作品に再び携われている事を
幸せに思います。

僕の闘争は本番まで今の自分に出来る事を精一杯やって
悔いのない稽古を楽しんでやること。



紀伊國屋ホールでお待ちしています。


緒方和也


2015年7月10日金曜日

闘争!

皆さん再び今日わぁ〜っ!!
稽古場での出演者達の奮闘を、闘争にかけるということで…
徒然なるままに闘争を綴ってまいりたいと思います。


先ずは何よりも…ドイツ編 日本編 特別編の日替わり通し稽古での、
皆んなの混乱混乱混乱ぶりぶり!

あのコンピューター・ソゼが、居残り稽古で交通整理と軌道修正をしている!!
深山が若手に交じって行進の練習…
朝の5時から、稽古場に深山道が出来る程の熱の入れ様だ!
高校演劇でカウフマンを演じた仲原が、
驕ることなく黙々と深夜稽古に励んでいる。

「.混沌の中にこそ真実がある」

そしてG3(藤原 倉本 甲斐)達の、何時も通りの混乱ぶりぶり(笑)!
「今から何編の通し稽古??」
「藤原さん衣装違ってますよ!」
「倉本さん、外は嵐で水だらけって何ですか?
水浸しですよぉ〜!」
「甲斐さん、てにおは…をそろそろ的確にお願いします。」
恐るべしG3!!

「無用の用」とはこの事だったのか…?

表稽古と並行して行われた裏方担当者達の闘争は、
蟻地獄に例えられる程に先の見えて来ない日々でした。
演出部・大道具部・小道具部・衣装部・情宣部・制作部…
本稽古前から稽古終了後の深夜迄、その闘争ぶりは
「分かっちゃいるけど止められない〜!」てなもんで、
どのチームも自分達を笑飛ばしながらの闘争となりました。

「笑いとばせば前向きになる!」

しかし10期から下の若手が中心になって、大奮闘の日々…
君達は美しい!!


ある日の稽古終了の稽古場…
一角に大道具会議、一角に情宣会議、一角に衣装作業、一角に小道具作業!
どの部署も熱気ムンムンで…いつの間にやら
一番早く終わりずらい空気感が(笑)!

でもでも不思議、あーら不思議…何時もの事では有りますが、
劇場入りになってくると魔法がかかったように物事が固まりだす。
これが不思議なんだよなぁ…
勿論遣るべき事をやっているからなんだろうけどね、
それだけではない魔法がかかる瞬間が有ります。

『お客様が待っていてくれている!』

僕達にとって、最強の魔法の言葉なのです。

そして今回の公演には、もう一つの魔法がかかっています。
それは先代の、6年間にも及ぶ「アドルフに告ぐ」
再演に向けての情熱!!
(詳しくは公演パンフレットに寄稿したので、是非読んで下さいねぇ)

これら二つの魔法の力と、劇団員達の熱意が融合して、
いよいよ劇場リハーサルです!
先代の演劇人としての夢の一つであった、
紀伊國屋ホールでの一カ月公演。
その劇場空間が、僕達の闘争に光を注いでくれることはいうまでもありません。

満を持しての劇場リハーサルに全力を尽くし、
万全の状態で皆様をお迎えする覚悟でございます。

皆様には、何卒劇場にお運び頂きまして…
今だからこその戦後70周年を受け止め、
心の旅を共にして頂ければ幸いです。

「善と悪の境界線の無き物語世界…
正義という化け物…僕達は今こそ、
歴史を鏡としなければならない!」

皆さん、劇場でお待ちしておりますよ〜っ!
待ってますからねぇ!!


闘争の束の間にも、恋の予感が…!

藤原啓児







2015年7月9日木曜日

店長からのお知らせ

[公演物販情報2]


「スタジオライフ特製『アドルフに告ぐ』オリジナルTシャツ」 ¥2500

 

『アドルフに告ぐ』のドイツ語題をあしらった

スタジオライフだけのオリジナルTシャツです。

黒色のしっかりとした生地に、明るいグレーの装飾を施し、

モノトーン調に仕上げ、どんなお色の服にも

合わせていただきやすいようなデザインにいたしました。

ちなみに、、、劇団員愛用してます。

 

サイズも4段階(160、S、M、L、XL)ご用意いたしましたので、

ぜひ劇場物販コーナーにてご確認ください!


数に限りがございますので、お早めにどうぞ!

 






「スタジオライフ特製『アドルフに告ぐ』オリジナルマフラータオル」

¥1000


スタジオライフ創立30周年のこの夏、

例年より雨が多くより蒸し熱いこの夏、

そしてこの熱い舞台に欠かせないのは、マフラータオル!

 

ジャガード加工をかけた今治タオルに、Tシャツと同じく

ドイツ語題名の「Aufruf an Adolf!」の文字をあしらいました。

夏らしく爽やかなピンク色のデザインとなっておりますので、

ぜひ、観劇のお供にいかがですか。


ご来場、ご来店お待ちしております。

店長

小屋入り、場当り、明日ゲネ

戦後70年という事で、いろんな所で
戦争に関してのものを耳にしたり目にする。
戦争を知らずに生きている僕達にとっては、
たかだか終戦してから70年しかたっていないのに
SFの様な夢物語にも感じます!
仕方ない事かもしれないがこれはとても恐い事です!
だからこそ戦争に関しての作品をやるべきだし
観るべきだと僕は思います!
『アドルフに告ぐ』
これもまた警告である!
正義とは何か?!
皆様に是非考えていただきたいです!
紀伊國屋ホールでおまちしております!

奥田努

2015年7月7日火曜日

気づきの日々

曽世海司です。

稽古場が、昨日、終了しました。

皆で走った。
皆で紡いだ。
怒濤の日々。

途中、息継ぎすることも忘れるくらいの勢いでした。
「我が闘争」というより「我らが闘争」。

それぞれの役を生き、繋ぎ、与え、もらう。

皆、よく闘いました。

多層的な心情描写を織り上げながら、
ダイナミックな作品の流れをつくる。
シーンからシーンへのバトンリレー。
時に繊細に。時に大胆に。
諸刃の剣を緩急織り交ぜひるがえし、
起伏に富んだ物語が完成してゆく。

そして僕はそんな中、気付きの毎日。
発見の毎日。

自分が演じてる中でも勿論たくさん気付いて発見して。
でもそれにもまして、出てないシーンを見ていると、
日々、目が離せなくなっていって。

皆が懸命に役を生きようとする姿。
一歩ずつ進んでゆく姿。

大きな大前進はそんなにない。
でも一歩一歩確実に進む。
時に半歩だったり、
1cmだったり1㎜だったりもするけれども、進む。
たまに後退したってまた進む。
すると前より少しだけ深い味わいになっていたり、
感情の色合いが増していたり。

その積み重ね。
そのプロセスを見ていて、人が、懸命に生きる様を表現せんと上演する
今回の『アドルフに告ぐ』という作品が、また胸に迫る。

瞬間を重ねて、生きてゆく。
それに改めて何度も気付かされ、ハッとなる。

戦争という大きな時代のうねりの中で、それぞれが、
歯を食い縛り、それが緩んで笑顔になる。
朗報にこころ踊らせ、直後の悲劇に打ちのめされる。

切ないシーンもあります。
楽しいシーンもあります。

巨匠・手塚氏が遺してくれた人間讃歌。

初演時よりも、磨かれたと思います。
作品も。人物たちも。
培ったものが、結実したと感じます。
劇団も。役者たちも。

3篇、どこを観ていただいても大丈夫です。すべて『アドルフに告ぐ』をご堪能いただけるはずです。
劇場にて、早く皆さんにお会いしたい!
心よりお待ちしております。

最後に、稽古場終わって、いい顔つきの皆で、パシャリ!

2015年7月5日日曜日

我が闘争

こんにちは。仲原です。

三回目の登場でございます。

僕にとっての我が闘争は文字通り「我が闘争」です。

はっきりいってかなり読みづらいです。。。
今の時代に生きている僕には
到底受け入れ難い内容ばかりです。

でも、やはりカウフマンを演じるにあたり、
自分のアイデンティティーを彼のどこに見出だしたのかを、
実感に落とすために読み進めております。

原作でもカウフマンはこの本を読んで葛藤します。
カミルのことエリザのこと。。。
彼のとおってた道に少しでも近づくために
読み進めていきたいと思います。


稽古もいよいよ大詰めになってまいりました。
特別編の熱を感じていただけたらと思います!


仲原

2015年7月4日土曜日

本番まであと9日

どうも、吉野雄作です。

稽古は最終段階に突入し、通し稽古をしています。


僕にとっての「わが闘争」は緒方さんの体調管理です。


いつからか僕は緒方さんの専属トレーナーになりました。

主に稽古前のストレッチ、大休憩中の筋トレ、
台詞あわせを一緒に行います。

別に先輩にこき使われてるわけではありません。
緒方さんのトレーナーをやっていると勉強になることが多いし、
大切な事をたくさん教えてもらえます。
それに、食事にもよく誘ってもらったり。

おかげで最近小さな成長を感じる事が出来ました。

以前は稽古中の代役もなかなかやらせてもらえなかった僕ですが、
最近は代役をやらせてもらえるようになりました。

まだまだ長い道のりではあるが少し前に進めた気がします。


これからも、緒方さんからたくさん技術を盗んでやる!!


「アドルフに告ぐ」5パターンのチームがあり、
どのチームも特色があり面白いです。
ぜひ、劇場まで足をお運びください。
お待ちしております。




2015年7月3日金曜日

お知らせ

公演物販情報[1]


「30thメモリアル缶バッジ〜アドルフに告ぐver.〜」   各¥300

今回は【日本篇ver.】【ドイツ篇ver.】【特別篇ver.】の

種類を販売します!

 

【日本篇ver.】 ・・・ 「Japan Weathercock Pink」

【ドイツ篇ver.】 ・・・ 「BRD Ziegel Rot」

【特別篇ver.】 ・・・ 「Special Beetle-tree Orange」

 

※日本篇ver.は日本篇上演回、

ドイツ篇ver.はドイツ篇上演回、

特別篇ver.は特別篇上演回でのみ

それぞれ販売致します。

 

 

カレンダーくじ「O・N・D」 1回¥200

カレンダーくじは「10月・11月・12月」分が登場!

各月の内訳は下記になります。

 

10月 ・・・甲斐、深山、曽世、奥田、宇佐見、鈴木(翔)、久保、吉野

11月 ・・・倉本、山本、船戸、緒方、鈴木(智)、澤井、江口、『WHITE』舞台写真(1柄)

12月 ・・・藤原、大村、牧島、松本、仲原、若林、藤波、『WHITE』舞台写真(1柄)







ご来場、ご来店お待ちしております。


店長

2015年7月2日木曜日

小さな小さなわが闘争

ブログをご覧の皆様、こんにちは。
二週目の藤波瞬平です。

役のことは先日書かせていただきましたので、
今回は小道具のお話を…

「もういいんじゃん?」

僕が小道具をやるようになってから
色んな人がそう言ってくれました。

確かに…舞台の小道具は映像と違い
それだけ抜かれることはないので、
細部まで拘る必要は無いといえば無いのです。
だから、そこまで拘らなくていいのは分かっています。
しかしそこでやめられないのが、凝り性の僕の性…
そこでやめるか、もっと拘るか…
これは僕にとっての「我が闘争」

まあ、半分趣味みたいなものなので、
結局拘りたくなっちゃうんですけどね(笑)

今回、劇中で使用する銃は原作(手塚先生も一つ一つ
何という銃なのか分かるように全て細かく書き分けています…)
を参考にしつつ、僕が全てコーディネートさせていただきました。

その際に、色々資料を調べたのですが、
「そんなことが!?」
と驚いたこともありました。
(機会があれば皆様にお話ししてみたいと思っていますが…)
そういう脳の神経を刺激するようなことに出会うと、
ただのスタッフワークを越えて、小道具を担当してて良かった
と思えます。

作り物は、然り気無く、その人物の癖が出ているような小道具に
つくり甲斐を感じます。
例えば、写真の手紙はまだ作り途中の「開封済み封筒」ですが、
封筒の開け方の癖だけでも、その人物の人となりが少し分かり、
人生に触れるようで面白いのです。
もしかしたら役者として役をつくる作業と似ているかもしれません。

もちろん、様々な事情で妥協しなければならないときもありますが、
僕が小道具をやる限り、
この小さな小さな我が闘争はずっと続くことでしょう…

藤波瞬平

2015年7月1日水曜日

ブログ後半戦

7月に入りました。
劇場入り目前!
ブログも心機一転致します。
後半戦はヒットラーの「わが闘争」をちょっと拝借して、
闘争=稽古となぞらえた、なんて言うと仰々しいのですが、
いわゆる日々の所感を皆さまにお届けいたします。
引き続きお楽しみください。

写真は、みんなが帰った後も
毎晩遅くまで衣装と格闘している衣装部の3戦士。

プランナーさんと打ち合わせ中の3人の
真面目ぶりを盗撮したつもりが、
久保さんに気づかれてしまったの図。





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