2015年7月18日土曜日

想い

牧島です。全チームが無事初日の幕を開け、
ホッとしたのも束の間、一周回ってまた初日か⁈
と思えるような新鮮な公演が日々続いています。

アドルフに告ぐの世界。

初演の際は自分のやることに必死で
まだそこまで感じられていなかったことなのですが、

実は、本当にみんなが一つになれる作品です。

この作品に込められた想い。

どの役を与えられた役者も、皆一様にその想いを抱いて舞台に立っています。

そして、役によって役割はそれぞれですが、
このアドルフに告ぐに登場する人物は、全員が信念を持って、
茶化さずに、その時代を必死に生きている。

そこには善人も悪人も存在せず、
ただ自分の信じる道を全うしようと足掻いている、人間だけがいる。

時代背景こそ現代と多少隔たりはありますが、
実は人間に普遍的なものを描いてもいるような気がします。

僕の演じる本多も、己の信念の元に生きる人間の一人。

軍人として、父親として、また一人の男として、

ただ必死に、その時代を生きている。

だから僕は、本多という男に胸を張れるよう、
彼の人生をただ必死に、全うしたい。
そう思って日々舞台に臨んでいます。

きっと、どの役で立っている人も同じ気がします。

必死に生きてやる。

そんな想い。

だから僕らは、自然と、何も言葉にしなくても、

一つになっているのです。

だから僕らは当たり前のように、

そのステージ、ステージ毎に、
全ての想いをぶつけています。

そして、それらを全て受け止めてくれるお客様がいる。
そのことの幸せを、日々噛み締めています。

千秋楽まで、みんなで、このアドルフに告ぐの世界を、
全力で生き抜きたいと思います!

牧島進一