ブログをご覧の皆様、こんにちは。
二週目の藤波瞬平です。
役のことは先日書かせていただきましたので、
今回は小道具のお話を…
「もういいんじゃん?」
僕が小道具をやるようになってから
色んな人がそう言ってくれました。
確かに…舞台の小道具は映像と違い
それだけ抜かれることはないので、
細部まで拘る必要は無いといえば無いのです。
だから、そこまで拘らなくていいのは分かっています。
しかしそこでやめられないのが、凝り性の僕の性…
そこでやめるか、もっと拘るか…
これは僕にとっての「我が闘争」
まあ、半分趣味みたいなものなので、
結局拘りたくなっちゃうんですけどね(笑)
今回、劇中で使用する銃は原作(手塚先生も一つ一つ
何という銃なのか分かるように全て細かく書き分けています…)
を参考にしつつ、僕が全てコーディネートさせていただきました。
その際に、色々資料を調べたのですが、
「そんなことが!?」
と驚いたこともありました。
(機会があれば皆様にお話ししてみたいと思っていますが…)
そういう脳の神経を刺激するようなことに出会うと、
ただのスタッフワークを越えて、小道具を担当してて良かった
と思えます。
作り物は、然り気無く、その人物の癖が出ているような小道具に
つくり甲斐を感じます。
例えば、写真の手紙はまだ作り途中の「開封済み封筒」ですが、
封筒の開け方の癖だけでも、その人物の人となりが少し分かり、
人生に触れるようで面白いのです。
もしかしたら役者として役をつくる作業と似ているかもしれません。
もちろん、様々な事情で妥協しなければならないときもありますが、
僕が小道具をやる限り、
この小さな小さな我が闘争はずっと続くことでしょう…
藤波瞬平