稽古場での出演者達の奮闘を、闘争にかけるということで…
徒然なるままに闘争を綴ってまいりたいと思います。
先ずは何よりも…ドイツ編 日本編 特別編の日替わり通し稽古での、
皆んなの混乱混乱混乱ぶりぶり!
あのコンピューター・ソゼが、居残り稽古で交通整理と軌道修正をしている!!
深山が若手に交じって行進の練習…
朝の5時から、稽古場に深山道が出来る程の熱の入れ様だ!
高校演劇でカウフマンを演じた仲原が、
驕ることなく黙々と深夜稽古に励んでいる。
「.混沌の中にこそ真実がある」
そしてG3(藤原 倉本 甲斐)達の、何時も通りの混乱ぶりぶり(笑)!
「今から何編の通し稽古??」
「藤原さん衣装違ってますよ!」
「倉本さん、外は嵐で水だらけって何ですか?
水浸しですよぉ〜!」
「甲斐さん、てにおは…をそろそろ的確にお願いします。」
恐るべしG3!!
「無用の用」とはこの事だったのか…?
表稽古と並行して行われた裏方担当者達の闘争は、
蟻地獄に例えられる程に先の見えて来ない日々でした。
演出部・大道具部・小道具部・衣装部・情宣部・制作部…
本稽古前から稽古終了後の深夜迄、その闘争ぶりは
「分かっちゃいるけど止められない〜!」てなもんで、
どのチームも自分達を笑飛ばしながらの闘争となりました。
「笑いとばせば前向きになる!」
しかし10期から下の若手が中心になって、大奮闘の日々…
君達は美しい!!
ある日の稽古終了の稽古場…
一角に大道具会議、一角に情宣会議、一角に衣装作業、一角に小道具作業!
どの部署も熱気ムンムンで…いつの間にやら
一番早く終わりずらい空気感が(笑)!
でもでも不思議、あーら不思議…何時もの事では有りますが、
劇場入りになってくると魔法がかかったように物事が固まりだす。
これが不思議なんだよなぁ…
勿論遣るべき事をやっているからなんだろうけどね、
それだけではない魔法がかかる瞬間が有ります。
『お客様が待っていてくれている!』
僕達にとって、最強の魔法の言葉なのです。
そして今回の公演には、もう一つの魔法がかかっています。
それは先代の、6年間にも及ぶ「アドルフに告ぐ」
再演に向けての情熱!!
(詳しくは公演パンフレットに寄稿したので、是非読んで下さいねぇ)
これら二つの魔法の力と、劇団員達の熱意が融合して、
いよいよ劇場リハーサルです!
先代の演劇人としての夢の一つであった、
紀伊國屋ホールでの一カ月公演。
その劇場空間が、僕達の闘争に光を注いでくれることはいうまでもありません。
満を持しての劇場リハーサルに全力を尽くし、
万全の状態で皆様をお迎えする覚悟でございます。
皆様には、何卒劇場にお運び頂きまして…
今だからこその戦後70周年を受け止め、
心の旅を共にして頂ければ幸いです。
「善と悪の境界線の無き物語世界…
正義という化け物…僕達は今こそ、
歴史を鏡としなければならない!」
皆さん、劇場でお待ちしておりますよ〜っ!
待ってますからねぇ!!
闘争の束の間にも、恋の予感が…!
藤原啓児