2015年6月14日日曜日

藤原啓児です

イザーク役について…!

イザークは、初演当時からとても共感出来る役でしたが…

再演となっては、今の自分だからこそのご縁ではないか
と思えてしまうほどの思いがあります(笑)!
リトアニアの同胞を日本に連れて来る役回りになったことを、
家族に報告するところなんて…
「取り敢えず私しかいないんだ、皆んなに選ばれた…云々!」
ですからね。
「取り敢えず私しかいない」
心中お察し申し上げます!ですよ(笑)!!

職人気質の男気に溢れた感じは、創造するしかないと思いますが…
同胞に対する気持ちと、仲間との団結から引くに引けなくなってしまう機微を、
藤原イザークの役作りの核に据えたいと思っています。

あと家族であり、父親であるという事…
ライフ版「アドルフに告ぐ」にも、本多大佐・カウフマンの父親、
そして峠草平・アドルフ カウフマンらが父親としても登場します。
家族の中の父親としての存在感…この事を、物語とイザークから、
大いに感じとって行きたいと思っています。



僕にとっての「アドルフに告ぐ」は、善と悪の境界線が無い物語世界であるが故に、
国家の核である家族を考え…そこに居る一人一人の誠意ある対話こそが、
諍いを回避出来る唯一の道であると捉えていきたいと思っています


手塚治虫氏の信念でもある、
「万物斉同」の精神を…大いに読み解くぞぉ〜っ!