2015年6月22日月曜日

船戸慎士です

まだ、稽古に合流してから4日!!

怒濤の進み具合に、大いにテンパってる船戸ですっっ!!

稽古初日で、わたくしが今回やるカウフマンの父
ヴォルフガング・カウフマンのシーンを全てあたり、
めっちゃ死にそうになりましたっっ!!

うおぉ〜〜〜マジかぁ

ってなってめっちゃ焦る……

早よぅ台詞を入れないと………

んだもんで、役作りもこれからですが

ヴォルフガング・カウフマンは
『アドルフに告ぐ』アドルフの一人…アドルフ・カウフマンの父で、
ここがナチス党員だったことで、運命の歯車が狂っていく訳です!

つまりは、この物語のキーマンであるといってもいいでしょうっっ!!

う〜〜ん、いや物語のきっかけと言った方がいいのかな

とにもかくにも、このどうしたって抗う事が出来ない出生というのが、
とても重要で、
民族、宗教の違いから来る争いというのは、戦後70年経っても、未だ変わることなくあるという状況……。

『アドルフに告ぐ』は悲しいかな、その普遍的なテーマをとても丁寧に、
そしてドラマチックに描いていて、
見るものの心を掴んでいきますっっ!!

各々が、正義を持っている……いや、その正義にすがらなければ、
自己を保つ事が出来ない現状

そういう意味では、ヴォルフガングもそれを信じて、
ナチス党員になり日本で、その一端を担うわけですが、
ある一方では、ドイツ総領事館という立場にあぐらをかくようにもなる。

よくいる、高官のステレオタイプかもしれませんね

でも、ある意味…人間臭いともいえますっっ!!

物語のキーとなる重要な文書を探す為に躍起になってるんだけども
そこで知り合った芸者に、国家の為という大義名分を傘に熱をあげてしまったり……

それは、一回汚い事に手を染めてしまうと、
あらゆることを、国家の為という逃げ道にして、
平気で全てを当て嵌めてしまう……
公とエゴを混同してしまうということかなと……。

ヴォルフガングも第一次世界大戦で
ドイツが歴史的大敗をして、
自身も捕虜収容所に入ってた経験もあり、
ホントに国に憂いを持っていたと思うんです。
だからこそ、ナチス・ヒットラーが
国に再び光を射してくれる希望になった……
そこに傾倒していくわけですが……

妻の由季江が、台詞でも言ってるんだけど、
ヴォルフガングもナチス党員になってから
人生の歯車が狂ってしまったのかなと……

そこら辺の時代に流されていく、
一人の弱い人間の生き様を、
魅せられたらと思ってますっっ!!

序盤ですから、お見逃しなくっっ(笑)

写真は妻の由季江・カウフマンやる宇佐見とっっ!!