2015年6月7日日曜日

松本慎也です

公演ブログをご覧の皆様、こんにちは。
松本慎也です。

今回、芳樹さんと仲原とトリプルキャストで演じさせていただきます、
アドルフ・カウフマンの紹介をさせていただきます!
神戸で生まれたアドルフ・カウフマン。
父親はナチス党員で総領事館で働くドイツ人、ヴォルフガング・カウフマン。
母親は日本人の由季江・カウフマン(結婚によりドイツ国籍へ)。
カウフマンは、外国人であることや、その外見から日本人の子供達に虐められたり
しますが、そんな時いつも助けてくれるのが、同じファーストネームをもつ
アドルフ・カミル。日本で永住権をもつドイツ国籍のユダヤ人の少年です。
2人は、幼い頃からの深く強い友情で結ばれた親友同士ですが、
時は第二次世界大戦前。
もう1人のアドルフ、アドルフ・ ヒットラーがドイツ、
そして世界を大きく変えてゆく激動の時代…
苛烈で厳しい運命の波が、2人のアドルフを呑み込んでいきます。


稽古も始まり、怒涛の勢いで立ち稽古へと突入しておりますが、
僕は初演ではカミルを演じていました。
そして、僕の生まれ故郷の愛媛はどちらかと言えば関西弁寄りの発音で、
今回カウフマンを演じていて関西弁のカミルと会話をしていると、
自然と僕も関西弁風の発音で返しそうになり、
標準語の発音が分からなくなるという、初めての壁にぶち当たっています(笑)

変わっていくもの、失ったもの、守ろうとしたもの、愛したもの…
決して特別ではない普通の少年だったカウフマンが、
必死で生きた軌跡を生身の心と肉で演じることで、手塚先生の原作に溢れる
沢山の大切なメッセージを、少しでも皆様に届けることが出来たら、幸せです。
終戦70年という節目の年にこの作品を演じられることに真摯に向き合い、
稽古に励んでいこうと思います。


写真は、タウンページより分厚くなった、日本編、ドイツ編、特別編
を重ね合わせた台本です(笑)